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恋しい  (U-14)




「なーえーしい」

「何結人」

「ここまだ伸ばすのかよー」

「え。ああまあ別にほっといて邪魔にはならないし」

「切ろうぜー」

「何で結人が俺の髪型にまで口出しするわけ」

「えーだって」

「だって」

「あれがないじゃん」

「あれ?」

「あれ。きもちーの。最高なの」

「まさかあれ?やってたの中学まででしょ。今更」

「でも恋しいんだよ!俺、あの頃の英士が忘れられない!」

「気持ち悪い言い方しないでくれる」

「そんなあ。一回くらいいいじゃん!ね!お願い!」

「結人甥っ子生まれたんでしょ。やってもらえば」

「俺の家系猫っ毛なんだ」

「残念だったね」

「英士しかいないんだよー!ほんと、一回、一回やって触らして!」

「ファンの子とかには好評なんだけど」

「この色ボケっ!俺より女を取るのかよ!」

「まあ、悪い気はしないよね」

「英士が、俺の英士がー!」

「お前らなにやってんの」

「聞いてよ一馬ー英士が俺より女取るって」

「当然でしょ」

「当然だな。てか英士彼女いたか」

「今は居ないけど」

「じゃあなんだよ」

「結人が刈上げ恋しいってさ」

「はあ?」

「あの手触りが忘れられなくて」

「あー確かに」

「え。一馬も?なんで」

「お。2対1だなー」

「ちょ。何でハサミなんて。結人?」

「大丈夫大丈夫、あとでバリカンでちゃんときれいにすっから」

「待って。落ち着いて」



暗転







十年後英士が襟足伸ばしてたのでつい